手首から手のひらの真中には正中神経という神経が走っており、この神経は手首のあたりで骨と靭帯(屈筋支帯)により囲まれたトンネル(手根管)を通ります。手の使い過ぎなどによりこの神経が傷むと、指先にしびれが出たりします。
この疾患は、末梢神経障害の中で最も多く、稀な疾患ではなく、更年期以降の女性に多いことが知られています。また、手の使い過ぎ以外にも、手根管内に発生した良性腫瘍や腫瘤なども原因になることがあります。
手の平側からみた図<新 NS NOW 16 巻(MEDICAL VIEW 社)>の図を一部改変