日本脊髄外科学会

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5.上殿皮(じょうでんひ)神経障害

上殿皮神経障害とは?

腰の皮膚に行く数mmの細い神経(上殿皮神経)が傷むことで腰痛を起こす病気です。全腰痛の14%を占めるとの報告もあり、一般的な腰痛ですが、診断、治療している病院が少ないのが欠点です。

<触れてわかる腰痛診療。井須豊彦、金景成 編著。中外医学社>の図を一部改変

症状は?

いわゆる<普通の腰痛>です。腰をひねったり、起き上がったり、歩いたりすることで腰痛が強くなるため、腰骨からくる腰痛と間違えやすいと言われています。腸骨上に押すと強く傷むところがあるのが特徴で、MRIやレントゲンなどの検査ではみつけることができません。

<触れてわかる腰痛診療。井須豊彦、金景成 編著。中外医学社>の図を一部改変

治療

薬やコルセット、理学療法などの一般的な腰痛治療で効果がない場合は、上殿皮神経のブロック治療(皮膚の上から注射する治療)を行います。ブロックにより70%程度の方は改善しますが、数回のブロックが必要なこともあります。上殿皮神経のブロックで一時的に効果があるも、ぶり返してしまう場合には、手術を行うことがあります。手術は、局所麻酔で1時間程で終わります。

<超入門。手術で治すしびれと痛み。井須豊彦、金景成 編著 メディカ出版>の図を一部改変

ポイント

腸骨上に押すと強く傷むところがあるので、一般の方でもある程度自身で診断できますが、診断、治療している病院が少ないのが欠点です。

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